Tokyo Techiesでは、高品質なWebアプリケーションやSaaSプラットフォームをより効率的に提供する方法を常に追求しています。多様な開発プロジェクトを通じて、多くのアプリケーションに共通する機能や構成パターンがあることを発見しました。これらを「共通フレームワーク」として部品化することで、開発スピードを大幅に向上させ、品質のばらつきを抑えることが可能になりました。
その第一歩が、汎用的で「Plug-and-Play」型のSaaS請求エンジンの構築です。
SaaS市場が急拡大する中で、効率的なサブスクリプション課金は欠かせません。多くの企業が、手動での請求処理や複雑な決済システム導入に課題を抱えています。Tokyo TechiesのBilling Service(請求システム)は、こうした課題を解決し、企業が本来注力すべき「成長」に集中できる環境に設計されています。
本記事では、私たちがどのようにこの請求エンジンを開発し、どのような機能を持ち、そしてどのようにSaaSビジネスを支援しているかをご紹介します。

なぜ再利用可能な請求エンジンが重要なのか
医療、教育、物流など、さまざまな業界のSaaS事業者は、結局のところ似たような課金機能を必要としています。
例えば、サブスクリプションプランの設計、決済トラッキング、税計算、安全な取引などです。
これらを毎回ゼロから開発するのは、時間・コストがかかるだけでなく、セキュリティや法令対応のリスクも伴います。
私たちは、これらの機能を「再利用可能な共通フレームワーク」として構築し、各クライアントの要件に合わせてわずかなカスタマイズで導入できるようにしました。その結果、開発工数の削減、コストの最適化、そして信頼性の高い請求基盤の提供が実現しています。
開発の背景とアプローチ
この請求エンジンは、私たちが様々な業界向けにSaaSシステムを構築してきた中で蓄積された知見に基づいています。
毎回似たような課金・決済・契約管理の課題が発生することから、それらを都度スクラッチで開発するのではなく、柔軟かつ拡張性のあるエンジンとして構築することを選びました。
エンジンはAPI優先の設計により、既存のWebシステムやアプリケーションとスムーズに連携できます。各機能(プラン管理、請求処理、決済など)は独立性を保ちつつ相互接続可能なモジュールとして構築されています。
決済基盤には、国際的に対応可能なStripeを採用。多言語対応(英語・日本語)も初期段階から実装しました。Webhooksを活用したリアルタイム通知にも対応し、サブスクリプション変更や決済失敗時の即時対応も可能です。
今後の拡張予定
現在、以下の機能を開発中です:
これらの機能により、日本市場特有の決済要件への対応と、グローバル展開の両方を支援する柔軟なプラットフォームを提供します。
対応業界の一例
このエンジンは、さまざまな業種のニーズに合わせて導入実績があります:
- 教育分野:個人・法人・教育機関向けの多様なプラン設計に対応
- 物流/サプライチェーン:API利用量ベースの課金、リアルタイム追跡に対応
- 小売/EC:多通貨・多言語対応により、海外展開がスムーズに
- サイバーセキュリティ/法令対応:監査証跡・厳格なアクセス管理に対応可能
ビジネスへの効果
この再利用可能な課金エンジンを導入することで、クライアントのSaaS製品における開発期間を大幅に短縮できました。
結果として、より迅速な市場投入や国際展開が可能となり、エンドユーザーにとっても快適な利用体験を提供できています。
成長を支える堅実な基盤を
Tokyo Techiesは、単なる開発会社ではなく、お客様の持続的な成長を技術面から支える長期パートナーを目指しています。
Billing Serviceのような即導入可能なソリューションを提供することで、品質とセキュリティを犠牲にすることなく、スピード感ある事業成長を支援します。
請求業務の効率化、課題の整理、そして長期的な事業拡大のための基盤を構築したいとお考えの方は、ぜひTokyo Techiesまでお問い合わせください。