優れたブランド・アイデンティティが優秀なテック人材を惹きつける理由

By
Trang Nguyen
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今、ブランド・アイデンティティがこれまで以上に重要な理由

今のテック業界で優秀な人材を採用するには、給与やストックオプションだけでは足りません。開発者もデザイナーもエンジニアも、こう思っています。「この会社ってどんな人たちがいるんだろう?」「何を大切にしてる?」「ここで毎日働きたいと思えるかな?」

その答えが、ブランド・アイデンティティです。ロゴや色だけではなく、会社名を聞いたときに感じる“印象”そのもの。語るストーリー、生きている価値観、育まれている文化。それらすべてが合わさって、人を惹きつける磁石のような力を持つのです。

ブランド・アイデンティティとは単なるロゴではない

ブランド・アイデンティティとは、ビジュアルだけではありません。声のトーン、SNSの発信、社員が会社のことをどう語るか。テック企業にとっては特に、候補者が「この会社は何者か」を理解する手がかりになります。

キャリアページを訪れたとき、チームの雰囲気が伝わるでしょうか? 価値観が自然に伝わるようになっているでしょうか?

「たくさん集める」ではなく「相性が合う人を惹きつける」

しっかりとしたブランド・アイデンティティがあれば、自然と自社にフィットする人を惹きつけ、そうでない人は興味を持ちません。これはむしろ歓迎すべきことです。明確なミッションや価値観が伝わっていれば、共感してくれる人が集まり、組織との相性もよくなります。

文化や価値観も、ブランドを通じて発信しましょう。自律性? 技術志向? チームでの協調? どんな価値を大切にしているのかを、ブログ、SNS、イベント参加などを通してリアルに伝えてください。

同じような求人の中で目立つために

正直に言うと、テック系の求人はどれも似たり寄ったりです。「協調的なチーム」「スピード感のある環境」「インパクトのある仕事」──よく見かけるフレーズばかり。でも、こうした言葉が本当に意味を持つのは、ブランド・アイデンティティがそれに命を吹き込んでいるときだけ。

あなたの会社ならではの違いは何でしょうか? オープンソースへの貢献? ジュニアエンジニアがリーダーに成長するカルチャー? チームの信頼関係? それをブランドで自然に伝えましょう。

優れたブランド・アイデンティティを構成するもの

特別な公式があるわけではありませんが、強いブランドにはいくつかの共通点があります。

  • 明確なミッションと価値観:ビジネス用語ではなく、率直でわかりやすい言葉で。

  • 共感できるストーリー:起業の経緯や乗り越えた困難、メンバーの人となりなどを共有しましょう。

  • デザインの一貫性:キャリアページの見た目一つで「丁寧さ」は伝わります。

  • 存在感のあるオンラインプレゼンス:GitHubやLinkedInが静まり返っていないか、見直してみてください。

  • 社員の声:リアルな体験こそ、最も説得力があります。

ブランドが整うと、採用が変わる

ブランドがしっかりしていると、採用活動が「説得」から「共感」へと変わります。得られる効果は明らかです。

  • 質の高い候補者が集まる:会社のミッションに共鳴し、自ら応募してくる人たちです。

  • 採用コストが下がる:説明や説得の手間が減り、自然と人が集まります。

  • 定着率が上がる:ブランドに共感して入社した人は、長く活躍してくれます。

  • 好循環が生まれる:良い人が集まれば、その評判でまた次の良い人が集まってくるのです。

テック人材に響くブランドを作るには

完璧なキャッチコピーを考える必要はありません。大切なのは、どう見せたいかではなく「実際にどうあるか」です。

EVP(従業員価値提案)を明文化しましょう。なぜ、あなたの会社で働く価値があるのか? 給与以外の魅力とは? ミッション、学びの機会、働きがい、ライフワークバランス…。言葉にして、胸を張って伝えましょう。

社内と社外のイメージを一致させること。SNSでは「自由な社風」と書いていても、実際はガチガチのマイクロマネジメント…では信頼を失います。社員のリアルな声を使い、誇張せず本当の姿を伝えることが大切です。

デザインにも投資しましょう。特にエンジニアやデザイナーは、見た目の整合性に敏感です。見やすく、丁寧に作られたキャリアページは、それだけで「この会社、ちゃんとしてる」と感じさせてくれます。

技術的な深みも見せましょう。トップエンジニアは、学びや挑戦の機会を重視しています。技術ブログ、勉強会の登壇、社内ツールのOSS化などを通じて、技術への真剣さを伝えてください。

成長や自律性のストーリーを紹介しましょう。インターンからリーダーになった話、少人数チームで大きな裁量を持って動いている話など。実話がいちばん響きます。

人材が集まる場所で存在感を出しましょう。GitHub、Stack Overflow、Reddit、X(旧Twitter)など。求人を出すのではなく、コミュニティの一員として有益な情報を発信する姿勢が重要です。

ブランドは、採用の最強ツール

テック業界では、優秀な人材を確保できるかどうかが、成長か停滞かの分かれ道です。その意味で、ブランド・アイデンティティはマーケティングのツールではなく、“あなたの会社が誰であるか”を伝える手段であり、採用の最前線の武器です。

Tokyo Techies でも、この力を日々実感しています。世界中のクライアントに高品質なソリューションを提供できているのは、私たちのブランドに共感し、力を発揮してくれる仲間がいるからです。

もし、あなたの会社も価値観に共鳴するチームを築きたいと考えているなら、まずはブランドから始めてみてください。

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