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中小企業には「ペンテスト」が欠かせない理由
サイバーセキュリティ
文責:
Alisha Widianti

中小企業(SMB)にもかかわらず、"本当にペネストレーションテストなどが必要なのか?" と疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。実は、ベライゾン社が実施したデータ侵害調査報告書(2023)によると、大企業の496件に対し、中小企業は699件のサイバー攻撃の被害に遭っていることがわかりました。主な理由として、リソースが限られているため、サイバーセキュリティが低下しているためと考えられます。

データ漏洩やサイバー攻撃に直面する中、中小企業を含め、ペネトレーションテストを実施しないことはかなり危険です。こちらのブログでは、なぜペネトレーションテストの実施が不可欠なのか、そしてペネトレーションテストが中小企業にどのようなメリットをもたらすのかを探ります。

ペネトレーションテストとは?

ペネトレーションテスト、略して「ペンテスト」または「エシカルハッキング」は、ハッカーが悪用する可能性のあるシステム内のセキュリティ脆弱性を事前に発見することです。

ペネトレーションテストを行うには、ハッカーと同じ手法を使用し、彼らのアプローチを可能な限り忠実に再現します。そうすることで、サイバー攻撃を行う者と同じ目線で自社のシステムを見ることができ、システムの弱みを特定することができます。

ペンテストを行なった後、「エシカルハッカー」の方々は報告書を作成し、セイバーセキュリティの改善に努めます。

ペンテストにはどのような種類があるのか?

ペンテストは主に2つの形式があります: ブラックボックス・ペンテストとホワイトボックス・ペンテストです。

ブラックボックス・ペンテストは、悪意を持つハッカーのように、自社のシステムのセキュリティをテストします。このようなハッカーは、アーキテクチャやソースコードなど、自社のシステムの内部的な知識はありません。ブラックボックス・ペンテストの結果は、外部から悪用可能なシステムの脆弱性を特定します。

ホワイトボックス・ペンテストは、「クリアボックス」、「オープンボックス」、「補助テスト」、「ロジック駆動テス ト」など、いくつかの異なる名前で呼ばれています。ブラックボックスとは異なり、ホワイトボックス・ペンテストの担当者は、ソースコードやアーキテクチャなどに完全にアクセスできる状況でハッキングを行います。ホワイトボックス・テストの課題は、弱点を特定するために、膨大な量のデータを調べることであり、ペネトレーションテストの中で最も時間がかかるタイプです。それでも、ホワイトボックス・ペンテストは、システムの安全性を高めるのに役立ちます。

ペンテストはなぜ欠かせないのか?

1. セキュリティの強化

セキュリティエンジニアのブルース・シュナイアーによれば、ペンテステストの目的は「保護、検知、対応」の3つであり、優れたセキュリティを実現するためにはこの3つすべてが必要になります。ペンテストを行うことで、これまでこれまで考えたこともなかったようなシステムの脆弱性を発見することができます。重要なことは、ペンテスターがハッカーの立場に立つことで、悪意あるハッカーがどのような攻撃をし得るかを示すことができるということです。その結果、システムのどこに弱点があるのか、また逆に、システムの強みも知ることができます。

2. システムに合わせた分析

オンラインの脆弱性テストなどから自動的に生成されるレポートと比較して、プロのペンテスターが行うペンテストレポートは、ネットワーク、その弱点、およびITシステムを強化するための推奨事項に関して、より詳細で個別化された分析を提供することができます。

ペンテストレポートには、重大性に基づくリスクのランク付けや、ビジネス目標、目的、リソースに沿った実行可能なプランなども含まれる場合があります。

3. コンプライアンス

中小企業だからといって、企業に求められるコンプライアンス規制が免除されるわけではありません。皆さんの会社がクレジットカード情報、健康情報、個人情報などを収集している場合、あるいはサービス・プロバイダーである場合、満たすべきコンプライアンス要件が大多く存在します。

企業の成長に合わせて、ペンテストを含むセキュリティに最善を尽くすことは、5年後、または10年後に、多くの時間とリソースを削減することになります。定期的なペンテストは、デジタルシステムのセキュリティに対する企業の姿勢を、顧客や業界に対して示すことになります。最も重要なことは、ペンテストを定期的に実施することで、ペンテストが必要でなかった場合に起こりうる罰金、コンプライアンス違反に伴う結果、またはサイバー攻撃による損失を回避することができるということです。

4. 信頼を構築

サードパーティー・ベンダーが原因で、大企業がデータ漏洩に遭遇したという話は珍しくありません。例えば、2013年に7,000万人のお客様の個人情報を流出させたターゲット社の大規模なデータ流出事件がありました。この情報漏洩は、ターゲット社が利用していたサードパーティベンダーを通じて発生したにもかかわらず、世間からの評判を落としたのはターゲット社であり、ベンダーではありませんでした。このような情報漏洩を防ぎたい顧客からセキュリティ対策について問い合わせがあった場合に備えて、十分なセキュリティを導入おくことは必須です。

顧客から問い合わせがあった場合、その時点からプロセスを開始するのではなく、手元に報告書を用意しておく方がよいでしょう。それはなぜか?ペネトレーション・テストを、要求に応じて反応的に実施するのではなく、プロアクティブに実施することで、あなたのビジネスのセキュリティに対するコミットメントを示すことができます。また、繰り返しペネトレーションテストを実施することで、ITシステムが徐々に改善されるため、脆弱性が減少し、最新のペンテストレポートがより好ましい結果になります。

私たちができること

Tokyo Techies では、お客様のニーズに合わせたペネトレーションテストの実施・策定をお手伝いいたします! 

Tokyo Techiesは、クラウドアーキテクチャ設計やインシデント対応など、ペンテストにとどまらない包括的なサイバーセキュリティサービスを提供します。豊富な実績と認定資格で、サイバーセキュリティに関するあらゆるお悩みを解決します。私たちが提供するサービスの詳細については、こちらをご覧ください。

また、無料コンサルティングも行なっています。サイバーセキュリティに課題を感じている方や、ペンテストの詳細が気になる方は、気軽にご連絡ください!

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