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デザインシステム再構築でスタートアップを加速!開発効率UPとコスト削減
UI/UXデザイン
文責:
Dhisha Stamboel

スピードと品質を両立させる「デザインシステム再構築」という選択肢

スタートアップ企業にとって、スピードと柔軟性は非常に重要です。私たちTokyo Techiesも同じように、素早く製品やサービスを作り、公開し、改善を繰り返しています。

我々スタートアップがユーザーの信頼を得るには、一貫したプロフェッショナルなデザインを備えたプロダクト不可欠。とはいえ、ゼロからのデザインシステム構築は時間とコストがかかりすぎます。

そこで提案するのが、「デザインシステムの再構築」というアプローチです。

当社でもTabist社の業務システム開発というプロジェクトにおいて、Ant Designというデザインの仕組みを、成長に合わせて使える社内システムに作り変えた事例(詳細はこちら)があります。この案件ではデザイン再構築の考え方と方法が大いに役立ちました。

本記事では、既存のデザインの仕組みを土台に、あなたの会社のブランドと必要な機能に合わせて、デザインシステムを効率的に作り変える方法を解説します。

「早く高品質なプロダクトをリリースしたい」

「デザインコストを抑えたい」

「将来の成長を見据えたデザイン基盤を作りたい」

このようにお考えのチーム・部署の方に役立つ解説をご紹介していきます!

デザイン再構築のメリットは?

  1. スピード: 既存のデザインの仕組みを基本として使うことで、基本的な要素をわざわざ作り直す手間が省けます。
  2. コスト効率: 土台となる部分のデザインや開発にかかる時間が減るため、費用を抑えられます。これはスタートアップ企業にとって非常に重要です。
  3. 一貫性: 開発者にとって使いやすい:shadcnのような基本的な仕組みは、開発者が使いやすいように作られていることが多く(Tailwindなどの技術を使っています)、開発者が微調整したり、実装したりするのが簡単です。

将来を見据えた基盤: 最初にある程度のデザインシステムがしっかりと構築されていれば、クライアントの事業拡大に合わせて、その仕組みも成長し、進化していくことができます。

では、デザインシステムの再構築を始めてみましょう!手順を一つずつ見ていきましょう。

  1. 事前調査とブランドイメージの明確化

まず、事前調査から始めます。クライアントと話し合い、解決したい課題、最初の機能、使う技術など、中心となるニーズをしっかりと把握します。同時に、ロゴ、フォント、ファイル、そしてブランドの印象、言葉遣い、画像に関するガイドラインなど、必要なブランドイメージに関する要素を最初にすべて集めます。

  1. 基礎となる仕組みの選定

基本となるデザインの仕組みを選ぶ際には、分かりやすい説明書が整っていること、カスタマイズがしやすいこと、そして開発者がすでに使ったことがある可能性のあるものを優先します。既存の社内システムを改良するか、柔軟性の高いshadcn/ui、機能が豊富なAnt Design、Material Designなど、プロジェクトの具体的なニーズや使う技術に合った公開されている仕組みを利用するかを決めます。

  1. Figmaでの作業スペースの準備

作業は、Figmaというデザインツールの中で、専用のファイルを作って整理します。色、文字の種類、要素と要素の間隔、角の丸みなど、ブランドの核となる要素を、後から変更や管理がしやすい「デザイントークン」という形で定義することを優先します。これらのトークンは、「カテゴリ/種類/名前」(必要に応じて柔軟にグループ化を調整します)のような分かりやすい命名規則で整理し、対応するFigmaのスタイル(色、文字、効果)と連携させることで、デザイン全体で簡単かつ一貫して使えるようにします。

  1. デザイン部品のカスタマイズ

基本となるデザイン部品をFigmaに取り込みます(提供されている部品集を使うか、自分で作り直します)。そして、定義したブランドトークンとスタイルを一つ一つ適用して、ブランドのテーマに合わせていきます。最初に必要な機能(MVP)のために不可欠な要素、例えばボタンや入力フォームなどを優先的にカスタマイズし、designsystemchecklist.comなどのリソースを参考に、最初から完璧を目指すのではなく、本当に必要なものを選ぶようにします。

  1. 保守とドキュメントの準備

スタートアップ企業が今後もそのデザインシステムを使い続け、管理していくための計画を立てます。Figmaの無料プランなどでは、部品を共有する機能に制限がある場合があることに注意が必要です。ドキュメントは、分かりやすいラベルと簡単な例をFigmaの中に直接記述するか、基本的な外部ガイド(Klever、Confluence、Notion、共有ドキュメントなど)で管理するなど、簡潔でアクセスしやすいものにします。

更新、フィードバック、コミュニケーションを効率的に行うための、同様に簡単で手間のかからない仕組み(共有ドキュメントやSlackチャンネルなどを使う)を作ります。

  1. 開発者への引き渡し

デザインされたものが正確にコードとして実装されるためには、開発者へのスムーズな引き渡しが非常に重要です。FigmaのDev Modeなどのツールを使って明確な仕様を伝えたり、デザイントークンをJSONなどの使いやすい形式で提供したり、実装された部品を確認したり、テストしたり、生きたドキュメントを作成したりするために、Storybookのような開発者向けの部品集を使うことを推奨したりすることで、これを円滑に進めます。

デザインシステムの再構築は、単に手間を省くのではなく、スタートアップ企業に合わせて効率を上げるための戦略です。ブランドのニーズを丁寧に把握し、賢い基本となる仕組みを選び、FigmaやStorybookなどのツールを効果的に活用し、実用的なドキュメントを提供することで、スタートアップ企業は強力な推進力を得ることができます。

より早く質の高い製品を作り、より賢く事業を拡大する!

このようなプロダクトデザインの仕組みをあなたのビジネスにも導入してみませんか?

デザインシステムの構築または再構築についてのご相談は、ぜひTokyo Techiesにお気軽にお問い合わせください。

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