ホテル・旅館ブランド運営会社のTabistは、OYO Japanからのリブランドを経て、宿泊業界において顧客の最大化、ホテルオーナーの売上向上、サービス最適化の3つの柱で活動しています。

ホテルの業務管理には、顧客の予約の処理、フロントデスク業務、占有率と料金の管理、支払いの処理など、さまざまなルーティンワークが含まれます。スタッフと顧客に最適な体験を提供するために、Tabist は管理ソフトウェア (PMS) の開発を目指しています。PMSはすべてのホテル管理業務を一つのデジタルプラットフォームに統合するためのものです。これと並行して、Tabist は予約サイトの刷新とモバイル予約アプリの開発も計画しました。これらのDXでホテル管理業務が合理化され、より効率的になり、ひいてはより豊かな顧客体験につながることを目指すものです。

弊社はTabist社のITパートナーに選ばれ、新しいPMSシステムの設計及び開発、予約サイト刷新、モバイル予約アプリ開発をすべて社内リソースのみで実施しました。またTabist社のレガシーシステムから新しいシステムへの全データ移行、包括的な品質保証とサイバーセキュリティサポートの提供に加え、プラットフォームのセキュリティと拡張性を保証しました。

弊社わずか1年余りで上記のような管理システムを開発しました。システムの成功点は以下の3つです。

• サードパーティソフトウェアとのシームレスな統合を確保する、包括的なAPIを備える
• 拡張性が最適化された、安全なクラウドインフラストラクチャ
• ダウンタイムなしで導入

Tokyo Techiesは、レガシーシステムからデータをシームレスに移行し、包括的な品質保証を提供するとともに、サイバーセキュリティサポートの一環として侵入テストを実施することもできました。Tabistの刷新された予約サイトとモバイル アプリは、Tabistの新しい不動産管理システムに接続された、ユーザーフレンドリーなデザインと体験を備えています。

クライアントからのフィードバック

Tokyo TechiesとTabist社の緊密な連携により、ホテルのスタッフやゲストに好評を得る新しいPMSシステム、モバイルアプリ、予約サイトが無事リリースされ、現在も運用が続いています。

Tokyo TechiesはあらゆるプロセスでTabist社と緊密にコミュニケーションをし、コラボレーションを行いました。ニーズと期待を満たすシステムの構築に、Tabistからも多くの喜びと感謝の声をいただくことができました。

UXリサーチとUIデザイン

弊社は開発過程で、Tabist チームへのユーザーインタビューををはじめとするデザインのための調査の時間を大切にしました。

• PMSシステムのヘビーユーザーが感じている"問題点"を、より深く理解するユーザーインタビュー
• ユーザーインタビューから得た洞察をもとに、PMSシステムの改善案を設計コンセプトに反映させた
• 意思決定のスムーズさ・素早さを重視し、FigmaやSlack などプロセスを迅速化するツールを積極的に提案・導入した
• 期待を確実に満たすデザインになったのか確認するため、定期的なフィードバックを求めた

これらのアプローチにより、細部までTabist社の要件を満たすシステムを作りあげることができました。効率的かつ効果的なソフトウェアに、直感的なユーザー体験を備えた魅力的なシステムが完成し、Tabist社からも喜びの声をいただくことができました。
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データの移行と統合の成功

新しいPMSシステムの開発とは別に、弊社はTabis社の既存のシステムから新しいシステムへのデータ移行も実行しました。

この際Tabist社の希望として、

• 新しいシステムをサードパーティのアプリケーションと統合
• ダウンタイムなし、データ移行の影響を最小限にすること

がありました。

弊社はプライバシー上の理由から「Tabist社のデータベースに直接アクセスできない」「その状態でもデータ移行を確実に成功させる専門知識が必要」という難しい移行プロセスに直面しました。

しかし結果的にはすべての課題を社内リソースのみでクリアし、納品期限内に複雑なデータ移行を成功させました。

システム/ソフトウェアの品質とセキュリティの確保

Tabist社とのプロジェクトで開発した、すべてのソフトウェアの品質・セキュリティを確保するため、弊社はテストプロセスを重視して行いました。

弊社は現在も、以下の二つのサポートをシステムが更新されるたび提供しています。

• 品質管理と侵入テストのサポート
• 定期的なサイバーセキュリティ監査